平日の昼間。
子どもたちは学校。
ママやパパは職場。
そんな時に突然、
大きな地震が起きたら……。
スマートフォンには緊急地震速報。
電車は止まる。
電話をしてもつながらない。
学校からも、まだ連絡が来ない。
2児のママとして考えたら、
真っ先に頭に浮かぶのは、
「今すぐ子どもたちを迎えに行かなきゃ!」
だと思います。
私自身も、
子どもと離れている時に大地震が起きたら、
一刻も早く顔を見たいと思うはずです。
でも、
大規模な地震の直後は、
「すぐ学校へ迎えに行くこと」が必ずしも安全な行動とは限りません。
大地震が起きたら、 親も子どもも、まず「今いる場所」で自分の命を守ることが最優先です。
子どもが心配でも、
道路や火災などの状況が分からないまま、 いきなり学校へ向かって移動を始めない
ことが大切です。
今回は、
「大地震で子どもが学校、親が職場」
という状況を想定して、
- すぐ学校へ迎えに行くべき?
- 電車が止まったら歩く?
- 学校では子どもをどうする?
- 電話がつながらなかったら?
- 誰が迎えに行く?
- 兄弟が別々の学校・園なら?
- いつ迎えに向かえばいい?
などを、
2児ママ目線で分かりやすく整理します。
結論|大地震直後は「すぐ迎えに行く」と決めつけない
先に結論から。
大地震が発生して子どもが学校にいる場合、
「何があってもすぐ学校へ迎えに行く」
というルールにはしない方が安心です。
まず親自身が安全を確保し、
- 学校の対応
- 子どもの安否
- 火災の状況
- 道路の状況
- 交通機関
- 津波の危険
などを確認したうえで、
安全に迎えに行ける状況になってから移動する
ことを考えます。
① 親は職場で安全確保
↓
② 子どもは学校で安全確保
↓
③ 安否・災害情報を確認
↓
④ 学校の引き渡しルールを確認
↓
⑤ 安全に移動できる状況なら迎えへ
大地震が起きた瞬間|親が最初にやるのは「学校へ電話」ではない
子どもと離れている時に大きな揺れが来れば、
すぐ学校へ電話したくなると思います。
でも揺れている最中に最優先するのは、
自分自身の安全です。
職場なら、
- 落下物から頭を守る
- 窓ガラスから離れる
- 倒れそうな家具から離れる
- 揺れている最中に外へ飛び出さない
など、
その場の状況に合わせて身を守ります。
親がケガをしてしまえば、
子どもの迎えにも行けなくなってしまいます。
「まず子どものところへ」ではなく、「親も子どもも、それぞれの場所でまず身を守る」
と考えておきたいです。
学校では子どもが先生の指示に従う
子どもが学校にいる場合は、
まず
学校の先生や施設側の指示に従う
ことが基本になります。
大規模災害時には、
通常通り子どもだけで下校させず、
学校に待機させて、
保護者への引き渡しを行う学校もあります。
ただし、
引き渡しの基準や方法は
学校・自治体によって異なります。
- 大地震時は学校待機になる?
- どの程度の地震で引き渡しになる?
- 引き渡し場所はどこ?
- 保護者への連絡方法は?
- 代理人への引き渡しは可能?
- 長時間迎えに行けない場合はどうなる?
学校から年度初めなどに配られている
防災・緊急時引き渡しに関する資料
を、一度確認しておきましょう。
学校にいる子どもが心配でも「とにかく迎えに行く」は危険
ここが親として一番難しいところだと思います。
子どもと連絡が取れない。
震度6強、震度7クラスの大きな地震。
そんな状況なら、
「今すぐ行かなきゃ!」
と思ってしまいます。
でも大地震直後の街には、
普段とは全く違う危険があります。
- 建物の倒壊
- 窓ガラスの落下
- 看板や外壁の落下
- ブロック塀の倒壊
- 火災
- 道路の損傷
- 信号機の停止
- 大勢の帰宅困難者
などです。
学校が安全で、
子どもが先生たちと待機しているのであれば、 親まで危険な街の中に飛び出さない
ことも家族を守る行動です。
大きな地震で電車が止まった時、
「子どもが心配だから歩いてでも帰りたい」と思ってしまいます。
でも災害直後は、 むやみに移動しないことも大切な防災行動です。
電車が止まった!学校まで歩いて迎えに行く?
例えば、
職場から子どもの学校まで10km。
電車は運転見合わせ。
普段なら、
「歩けば2~3時間くらいかな」
と考えるかもしれません。
でも大地震直後は、
平常時の10kmと災害時の10kmは全く違います。
途中で、
- 道路が通行できない
- 火災で迂回が必要
- 橋が通れない
- 建物が倒れている
- 人が集中して進めない
などの状況も考えられます。
内閣府も、
大規模災害時には
「むやみに移動を開始しない」
ことを基本原則としています。
現在地の安全を確保したうえで、 学校・交通・道路・火災などの情報を確認してから
移動を判断します。
電話がつながらない!何度も学校へ電話する?
大規模災害では、
一斉に電話が集中して、
通話がつながりにくくなる場合があります。
学校に電話してもつながらないと、
「何かあったのでは?」
と不安になりますよね。
でも、
電話がつながらないことと、子どもに危険が起きていることは同じではありません。
学校側も、
- 子どもの安全確認
- 避難誘導
- 負傷者への対応
- 校舎の安全確認
- 保護者への情報発信
などを行っている可能性があります。
学校が指定している、
- メール
- 学校連絡アプリ
- 学校ホームページ
- 自治体の情報
なども確認しましょう。
家族の安否確認は「電話だけ」にしない
災害時には、
家族の安否確認方法を
複数用意しておく
ことが大切です。
代表的なものの一つが、
災害用伝言ダイヤル「171」
です。
171では、
被災地の電話番号などをキーにして、
音声による安否情報を登録・確認できます。
- 電話
- 家族グループのメッセージ
- 災害用伝言ダイヤル171
- web171
- 集合場所
そして大切なのが、
171でどの電話番号を使って伝言を確認するか
も家族で決めておくことです。
スマホ時代だからこそ、
子どもが公衆電話を使ったことがない家庭も多いと思います。
災害時の連絡手段を増やすためにも、
平常時に親子で一度使い方を確認してみましょう。
▶ 【子どもと一度使ってみよう】公衆電話は災害時につながりやすい!スマホ時代だからこそ覚えておきたい使い方|2児ママの防災
2児家庭は「誰がどの子を迎えに行く?」まで決める
2児家庭で特に考えておきたいのが、
兄弟が別々の場所にいる場合です。
例えば、
上の子 → 小学校
下の子 → 保育園
ママ → 職場A
パパ → 職場B
という状態で地震が起きることもあります。
その時になって、
「どっちを先に迎えに行く!?」
と相談するのは大変です。
小学校:ママ
保育園:パパ
ママが動けない場合:パパ
両親とも動けない場合:学校が認めた祖父母などの代理人
というように、
第1候補だけでなく第2候補まで
考えておくと安心です。
ただし、
祖父母などの代理人への引き渡しが可能かどうかは、
必ず学校や園のルールを確認してください。
子どもには「勝手に学校から帰らない」と伝える
親側だけでなく、
子どもにも災害時の約束を伝えておきます。
大きな地震の後、
子どもが、
「ママが心配だから家に帰ろう」
と学校を出てしまったら、
迎えに向かった親と
すれ違ってしまう可能性があります。
さらに、
学校から自宅までの道が危険になっているかもしれません。
- 学校にいる時は先生の指示を聞く
- 勝手に学校から帰らない
- ママやパパを探しに行かない
- 迎えが遅くても安全な場所で待つ
そして、
「すぐ行けなくても、安全になったら必ず迎えに行くからね」
と普段から話しておくと、
子どもの安心にもつながると思います。
学校へ向かう時は「いつもの道」が安全とは限らない
安全を確認し、
学校へ迎えに行ける状況になったとしても、
注意が必要です。
地震後の道路には、
- 倒れたブロック塀
- 割れたガラス
- 落下した看板
- 電線
- 倒れた自動販売機
- 損傷した建物
などがある可能性があります。
普段毎日歩いている道だからといって、
災害後にも安全とは限りません。
避難所や学校までの道には、
普段は気づかない地震時の危険が隠れていることがあります。
学校までの道は「第2ルート」も考える
大地震では、
いつもの通学路や幹線道路が使えなくなる可能性があります。
そこで普段から、
学校までのルートを1本だけにしない
ことも意識したいです。
例えば、
- 普段使う最短ルート
- ブロック塀が少ない迂回ルート
- 橋を使わないルート
など、
地域の状況に合わせて考えてみます。
休日に家族で歩いて確認してみると、
「ここ、地震の時は危ないかも」
という場所にも気づきやすくなります。
車で迎えに行ってもいい?
学校まで距離がある家庭では、
車を使いたくなることもあると思います。
しかし大地震直後は、
- 道路渋滞
- 信号機の停止
- 道路の損傷
- 緊急車両の通行
などが考えられます。
学校によっては、
災害時の自家用車による迎えを制限する場合もあります。
学校や自治体のルール、道路状況を確認して判断
しましょう。
津波の危険がある地域では「学校へ迎え」より避難
海岸近くや河口付近など、
津波の危険がある地域では、
さらに重要なポイントがあります。
強い地震の後に、
「子どもの学校が海の近くだから迎えに行かなきゃ」
と海側へ向かうことが、
大きな危険につながる可能性があります。
親は親の場所から安全な場所へ。
子どもは学校から安全な場所へ。
「家族がすぐ一緒になること」より、「家族全員がまず生き残ること」
を優先します。
「家に集合」だけでは不十分|第2集合場所も決める
家族の防災ルールとして、
「何かあったら家に戻る」
と決めている家庭もあるかもしれません。
しかし、
大地震では自宅が、
- 倒壊
- 火災
- 立ち入り禁止
になっている可能性もあります。
そこで、
第1集合場所:自宅
第2集合場所:近くの避難場所・指定した公園など
というように、
自宅に集まれない場合まで想定しておくと安心です。
2児ママが作っておきたい「災害時のお迎えカード」
📝 わが家のお迎えルール
上の子の学校:________
下の子の学校・園:________
学校の引き渡し条件:________
第1迎え担当:________
第2迎え担当:________
代理人:________
家族の安否確認方法:________
171で使う電話番号:________
第1集合場所:________
第2集合場所:________
大地震時のお迎え|発災からの流れをシミュレーション
① 地震発生
親も子どもも、
それぞれの場所でまず身を守ります。
② 揺れが収まる
親は職場、
子どもは学校で安全を確認します。
③ 安否確認
学校の連絡システム、
家族のメッセージ、
171などを確認します。
④ 情報収集
火災、道路、交通機関、津波などを確認します。
⑤ 学校の引き渡し方針を確認
学校待機なのか、
保護者引き渡しなのかを確認します。
⑥ 安全に移動できるか判断
危険な状況なら、
無理に移動せず安全な場所にとどまります。
⑦ 安全が確認できたら迎えへ
学校の指定方法に従って、
安全なルートで向かいます。
家族で確認したい「災害時のお迎え」チェックリスト
✅ 12項目チェック
- 学校の引き渡しルールを知っている?
- 学校の連絡方法を知っている?
- 第1迎え担当を決めている?
- 第2迎え担当を決めている?
- 兄弟が別施設の場合の担当を決めている?
- 代理人登録が必要か確認した?
- 171の使い方を知っている?
- 171で使う電話番号を決めている?
- 集合場所を2か所決めている?
- 学校までの第2ルートを確認した?
- 子どもに「勝手に帰らない」と伝えた?
- 「連絡が取れない=すぐ探しに行く」ではないと家族で共有した?
2児ママ目線|「早く迎えに行く」より大切なこと
子どもが学校にいる時に大地震。
親としては、
本当に怖いと思います。
「泣いていないかな」
「ケガしていないかな」
「早く迎えに行かなきゃ」
と、頭の中がいっぱいになると思います。
でも、
子どもを守るために必要なのは、
親が誰より早く学校へ到着することではありません。
学校にいる子どもは、
先生と一緒に安全な場所で待つ。
親は職場で自分の安全を守る。
そして安全が確認できたら、
迎えに行く。
「すぐ行けなくても必ず迎えに行く。それまでは、それぞれ安全な場所で待つ」
という約束を、
平常時から家族でしておくことが大切だと思います。
まとめ|家族が離れている大地震こそ「事前の約束」が命を守る
大地震で、
子どもは学校。
親は職場。
そんな時は、
すぐに家族全員が集まれない可能性があります。
だからこそ、
最初から
「地震が来たら、まずそれぞれが自分の命を守る」
というルールにしておきたいです。
大地震時のお迎えで覚えておきたいこと
- 親自身がまず安全を確保する
- 子どもは学校の指示に従う
- 学校の引き渡しルールを確認しておく
- 電車が止まってもすぐ徒歩移動しない
- 電話だけに頼らない
- 171など複数の連絡方法を決める
- 迎え担当は第2候補まで決める
- 兄弟が別施設なら担当を分ける
- 学校までの複数ルートを確認する
- 子どもに勝手に帰らないよう伝える
- 津波など別の危険がある場合は避難を最優先する
2児のママとして、
「絶対すぐ迎えに行くからね」
ではなく、
「安全になったら必ず迎えに行くから、それまでは先生と安全な場所で待っていてね」
と子どもに伝えておきたいと思います。
そして今日、
学校から配られている
緊急時の引き渡しルール
を一度確認してみてください。
さらに家族で、
「今日、仕事中に大地震が起きたら誰が迎えに行く?」
「2人とも迎えに行けなかったら?」
「電話がつながらなかったら?」
と話してみてください。
その数分の話し合いが、
本当に大地震が起きた時の
家族の迷いを減らしてくれるはずです。
参考|公的機関・災害時の安否確認情報
※学校・保育園・幼稚園などの災害時対応、子どもの待機方法、保護者への引き渡し条件、代理人による引き取りの可否は、自治体や施設によって異なります。必ずお子さんが通う学校・施設の最新ルールをご確認ください。また実際の災害時には、学校・自治体・警察・消防・気象庁などから発表される情報を確認し、火災・津波・建物倒壊などの危険がある場合は避難を優先してください。









